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肺癌が疑われたら

 

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Q8. CT見から肺癌が強く疑われるために胸腔鏡下生検を勧められました。

 

迅速病理診断の結果によっては、肺葉切除とリンパ節郭清を行うといわれました。

 

胸腔鏡下生検とはどのような手術なのでしょうか?

 

 

A.

 

胸腔鏡下生検は全身麻酔下に行われる手術です。

 

 

手術前には呼吸機能検査、心電図検査、採血による腎・肝機能の評価などが必要です。

 

 

肺癌が強く疑われるとはいっても確定診断が得られているわけではないので、

 

胸腔鏡下生検にあたり体の負担はなるべく軽く済むように心がけています。

 

 

肺癌の手術では通常15cmほどの皮膚切開を行いますが、

 

胸腔鏡下生検では1-2cmの皮膚切開を3ヵ所に行います。

 

筋肉は切らずに温存します。

 

 

手術は胸腔鏡と呼ばれる内視鏡装置を用いて大型のテレビ画面を見ながら操作をします。

 

腫瘤の位置を確認後、腫瘤と周囲の肺を含めて部分切除を行います。

 

切り取られる肺の容量は少ないので、呼吸機能に与える影響はほとんどありません。

 

 

切り取った肺は袋に入れて回収して、迅速病理診断に提出されます。

 

迅速病理診断の結果が出るまで30分ほど要します。

 

胸腔鏡下生検のみであれば手術時間は2時間以内に終了します。

 

 

迅速病理診断の結果が非小細胞肺癌であれば肺癌の標準的な手術として、

 

ひきつづき肺葉切除とリンパ節郭清が行われます。

 

 

胸腔鏡下生検に伴う合併症の頻度は極めて低いですが、

 

手術前に担当医から説明を受け十分に理解していただきたいと思います。

 

 

 

 

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