Q14. 「免疫療法でなおせないでしょうか。
巷の抗癌剤(アガリクスとか丸山ワクチンとかその他もろもろ)はどうなのでしょうか」
A.
雑誌ではアガリスクやプロポリスなどの健康食品が、
癌の治療に有効であると宣伝されています。
これらの宣伝は販売促進を目的とした誇大な広告であり、
癌患者さんを狙った悪質なセールスと本質的には違いがありません。
これらの製品が本当に癌の治療に有効であるかどうかの検証はなされていません。
またこれらの健康食品を服用されることで、肝機能異常がみられることがあります。
癌に効くといわれる民間治療のほとんどは効果ばかりでなく安全性も不明です。
現時点では癌に対する免疫療法は、実験的な医療の範疇で行われるべきです。
この実験的な医療のことを臨床試験と呼んでいます。
臨床試験は新しい癌治療が本当に安全であるのか、有効であるのか、
また標準的な治療と比較して優れているのかどうかを科学的に検証する方法です。
なお、現在東京大学医学部附属病院呼吸器外科では
「22世紀医療センター 免疫細胞治療学(メディネット)講座」と共同して、
がんに対する免疫細胞治療の基礎及び臨床研究を行っております。
これらの臨床研究では、対象となる患者さんや
症例数をあらかじめ限定させていただいております。
詳細につきましては東京大学医学部附属病院にお問い合わせください。
肺癌が疑われたら