Q6. 気管支鏡検査を行うようにいわれたのですが、どうしても必要でしょうか?
A.
現在用いられているヘリカルCTは非常に精度が高いため、
肺野の状態を詳細に診断することができます。
ただし中心型早期肺癌(扁平上皮癌)の診断には
むしろ喀痰細胞診や気管支鏡検査が用いられます。
血痰が出る方、喀痰細胞診で異常を指摘された患者さんのうち
CT検査にて肺野に異常が認められない方には、気管支鏡検査をお勧めします。
一方、肺野末梢に存在するIA-IIIA期非小細胞肺癌が強く疑われる場合、
胸腔鏡下生検により確実な診断が可能です。
また迅速病理検査を行うことにより手術中に診断をつけることができます。
このため、気管支鏡検査を省略して、1回の手術(胸腔鏡下検査)で診断と治療を兼ねることができます。
気管支鏡検査以外の方法としてCTガイド下肺針生検があります。
病変の部位・大きさにより両検査の診断率、起こりえる合併症の頻度は異なります。
肺癌が疑われたら