当科は、1年間に約400例の心臓・大血管手術を行う、国内有数の施設です。虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、先天性心疾患の外科治療を行っています。人工心肺を使用した開心術はもちろんのこと、人工心肺非使用または小切開法による低侵襲手術も行われています。

外来は月曜日から金曜日まで毎日行っています。週4回の定時手術日(月、水、木、金)に加え、緊急手術も多数行われています。成人心疾患チーム(虚血性心疾患、心臓弁膜症、不整脈疾患など)、重症心不全治療チーム(補助人工心臓、心臓移植など)、大動脈疾患チーム(胸部大動脈瘤、大動脈解離など)と先天性心疾患チームの4チームに分かれており、各チームは2名のスタッフと1〜2名の特任臨床医、1名の臨床研修医から構成されています。

毎朝行われる臨床カンファランスで、十分な検査と討論を経て治療方針を決定しています。また、循環器内科や小児科からの紹介症例については、臨床カンファランスに加え、合同カンファランスなどで十分に検討を行っています。
■虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)

冠動脈バイパス手術は、9割以上が人工心肺を使用しないoff-pump(オフポンプ)または心臓を止めない心拍動下手術です。

狭心症・心筋梗塞と診断された患者さんへ 「冠動脈バイパス手術についてのパンフレット(PDF)

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糖尿病網膜症の患者さんへ 「冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の診断について(PDF)

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※パンフレット画像をクリックするとファイルが開きます。

■弁膜疾患
弁膜疾患では、僧帽弁閉鎖不全症に対しては弁形成術を、大動脈弁輪拡張症に対しては自己弁温存大動脈基部置換術(デビッド手術)を第1選択で行っています。同時に心房細動に対するメイズ手術も積極的に施行しています。
■重症心不全

心臓移植実施施設として、2010年6月現在までに9例の心臓移植を行い、良好な成績をあげています。また、重症心不全治療開発講座の協力を得ながら、特発性心筋症・虚血性心筋症・先天性心疾患などによる末期重症心不全に対する補助人工心臓装着手術を多数行っています。体外式補助人工心臓に加えて、埋め込み型補助人工心臓の導入に取り組んでいます。人工心臓装着患者の心機能回復プログラムを策定して、これまで7名の患者が人工心臓からの離脱に成功しています。
リンク:重症心不全治療開発講座
リンク:重症心不全治療チーム「補助人工心臓を装着している患者さまへ」
リンク:補助人工心臓研修コース「第12回補助人工心臓研修コース(平成26年5月10日・11日開催)の参加募集受付を開始しました」

■大動脈疾患(大動 脈瘤、急性大動脈解離など)
大動脈疾患では、脳保護や脊髄保護を厳重に行い、高齢者や合併症を有する重症症例に対しても良好な手術成績をあげてきており、緊急手術も多数行っています。
■先天性心疾患(小児心疾患)
先天性心疾患では、小児科と協力し、複雑心奇形の外科治療で良好な成績をあげるとともに、美容に配慮した小切開手術や無輸血手術にも積極的に取り組んでいます。
リンク:東大病院PICU(小児集中治療室)
■組織バンク(ホモグラフト)
当科は東日本における組織移植バンクとしても活動しており、通常の方法では治療が困難な感染性心内膜炎・感染性動脈瘤・先天性心疾患に対して、ホモグラフト(同種弁、同種血管といった同種組織を凍結保存したもの)を使用することによって優れた治療成績をあげています。
リンク:東大病院組織バンク
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